オリジナル小説(BL)番外編第26話

『キンモクセイの魔法に誘われて』番外編

『リゾートの海に誘われて』


※このお話はフィクションです。


<竜也×薫>

校庭の隅にあるベンチ。
薫は校舎を背にしてスケッチブックに絵を描いていた。

「へぇ~うまいじゃん」

いきなり背中から声をかけられて振り返ると
サッカーボールを腰に抱えた竜也が立っていた。

「プッ!何その格好・・・」
スケッチブックから顔を上げるなり薫は吹き出した。

竜也は上半身に野球部のユニホーム。
下はサッカー部のパンツとハイソックスという妙な格好をしている。

「だってさー、今まで野球部の県大会の試合に出てたんだけど、
午後からサッカー部の練習に出るからさー」
と竜也もベンチに座った。
ふっと春らしい香りが漂う。

「タツはすごいね。でも、まだ早いんじゃない?」
薫は微笑んだ。
「ああ、ボールが気になってさ」
そう言ってボールの汚れた部分を雑巾で擦った。
その穏やかな竜也の横顔を見て薫は
(本当にスポーツが好きなのだなぁ)と思った。

「この絵いいなぁ~」
竜也は薫が描いていた絵を見て言った。
「ああこれ新聞部に頼まれちゃって。
写真だとインパクトが弱いから表紙を絵にするらしいんだ。
でも本当にこんなのでいいのかな?」
薫は描きかけの絵を見た。

「オレは好きだな。写真と違ってすごく優しい感じがする」
ボールをごしごしと擦りながら竜也が言った。

美術部で普段からおとなしく目立たない薫は
よく、このベンチに座って遠くのグラウンドでやっている
野球やサッカー、テニス部の絵を描いていた。
なぜかスポーツをする人の絵を描くことが好きだった。
きっと自分はそんな風にスポーツが得意ではないのでその反動なのかもしれない。

今横に座って話している大田竜也は
野球部とサッカー部を掛け持ちしていて、
どちらもレギュラーというちょっとあり得ないスポーツ万能男だった。
そんな竜也と話していて、まして絵を誉められるなんてすごくうれしかった。

「ねぇ、タツこの絵が完成して新聞ができたら、一番にあげようか?それともいらない?」

横に座った同級生。
いつも北条翔太という秀才で生徒会長がとりまきのように側を離れない。

本人は気づいているのかわからないが、男とは思えないようなというより、
その辺の女よりも断然色白でもち肌っぽく色っぽい男。
絵を描くために鉛筆を持つ手のしなやかできれいな指先。
それを見ているだけでもうっとりしてしまいそうだった。

なのであえて視線を逸らしてボールを磨く。
今は翔太が生徒会でいないのでラッキーなのだが。

「いいの?!翔太じゃなくて」
竜也ははじかれたように顔を上げた。その顔はうれしさを隠せない。

「何言ってるのタツ。翔太は関係ないよ」
薫は少しだけ頬が赤くなった。




登場人物紹介に登場したものの、出番がなかった竜也くんです。
やっと出番がやってきました。

と、思ったら何と三角関係

ひどいです自分
薫は秀才の生徒会長とスポーツマンのどちらを選ぶんでしょうか?

スミマセン手抜きしました。
この意味わかる人にはわかりますね

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この記事へのコメント

2007年03月25日 07:50
るる様☆

野球部にサッカー部にと掛け持ちの竜也がカッコ良い!!
視線を逸らしてボールを磨いちゃうなんて
純粋ですね
主役の影になり活躍している脇役キャラさんたち
もうひとつのストーリーも見逃せませんね(^_-)-☆
2007年03月25日 13:10
ゆの様☆こんにちは
はい。シャイなキャラです。
スポーツマン=シャイみたいな(汗)
この番外編はサブキャラにスポットをあてることに軌道修正してしまいました(笑)
これもタクミクン効果でしょうか?
2007年03月25日 16:10
るる様、こんにちゎ☆

スポーツ万能少年、これ必須ですよね(。>ω<)
竜也の性格、萌えポイント入りましたぁ~。
素直になれない不器用君って雰囲気で
脇役なんて思えないよ!!!!!!!!!
薫の可愛らしい雰囲気も実にキュート☆
この初々しい感じの2人、要チェック♪
2007年03月25日 23:09
凛子様☆こんばんは
この2人も凛子様のツボにはまりましたか?
うれしい限りでございます。
あとどんなカード出そうかと考えております。
でも、途中で人格が変わらないように
要注意ですね(汗)

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