「愛しい分だけ切ないから」第24話

「どうしてあなたは、そう何もかも抱えこんでしまうの?」

疾風が部活のために部屋を出て行ってから
間もなく、予告もなく現れた藤井の姉のかおりは
ひとりで紅茶を入れながらため息混じりにそう言った。

「だってあいつはまだ17歳ですよ。」
「へぇ~、生徒さんだったの」

「あっ、しまった。姉様の前だとつい口を滑らせてしまいます」

彩は向かい側のソファに深く腰掛けたまま
姉のかおりの仕草を眺めている。

「ケーキ食べるでしょ。ここのロールケーキおいしいのよね」
かおりは紅茶を入れ終わると今度は皿にロールケーキを取り分けている。

そのひとつを彩に差し出してから自分の分にフォークを刺す。
「おいしい」

「姉様にはかないませんね」
彩はそれを眺めて微笑んだ。

「わかりました。鉢合わせされる前に
あいつの正体をバラしますよ」

「わぁ、なんだかワクワクするわ。彩の彼女どんな子?」
その好奇心いっぱいの瞳に藤井はうつむいて小声になる

「彼女じゃないんです」

「えっ?!何それ?まさかしてはいけない恋とか・・・不倫?」

「いえ・・そのそうじゃなくて・・」

「う~ん、何かしら・・・人間じゃないとか」
「姉様!じゃあ何ですか?」
「吸血鬼とか宇宙人?」
「ありえません」

かおりの真剣な顔に、彩は思わず吹き出した。

「僕は変わり者かも知れませんけど、そんな相手を探す方が難しいですよ」
「あら、じゃあ何?動物?」
「いい加減、怒りますよ」

するとかおりはふふふふふと笑い出した。
それを見て彩も笑った。

「全く、そう先回りされたら言いたいことも言えないじゃないですか。
せっかく話す気になったというのに」

「いいえ、ごめんなさい。本当は気づいていたわ。男の子よね」

笑いながらかおりが言うと彩の動きが止まった。

「えっ、どうしてそれを・・」

「当たりね」
かおりはまだ微笑んでいる。

彩は少し慌てながらティースプーンをとってディーカップに砂糖を入れ始めた。

「だって彩、この頃あなたを見ていると
女の私から見ても、とっても色っぽいんですもの。
これはきっと男ができたんだなぁ~って思っちゃった」

「い、色っぽいって、それうれしくないです。それに何ですかそれ
僕はこう見えても男ですよ」

「彩どうでもいいけど、紅茶が水飴みたいになっているわよ」

「僕は甘党です。」

彩はティーカップを口に運んでから、ロールケーキを口に入れた。
「姉様これ全然甘くないじゃないですか!」

「あたりまえじゃない。彩、動揺しているの?その紅茶が甘すぎるのよ。
そんなに動揺するほど、いい男なの?」

「ななななななにを言って・・・るんですか」
彩は真っ赤になっていた。

その彩の肩を抱きしめながらかおりは
「そんなに好きなら、もっと素直におなりなさい。年下でも生徒でも関係ないわ。
彩は甘えん坊さんなんだから、その彼にもたくさん甘えればいいのよ」

「いえ、姉様僕は甘えません。僕は彼の担任の教師ですから」
急に毅然とした彩の態度にかおりは苦笑いした。

「あなたは昔からそういう子だったわね。肝心なことはいつもひとりで抱え込んでしまって。周りの人は私も含めて、あなたの力になりたいといつも願っているというのに」

「ありがとうございま。姉様お気持ちは受け取っておきます」

「そういうところは父様に似て頑固ね」


<つづく>


☆゜゜゜☆゜゜゜☆゜゜゜☆゜゜゜☆゜゜゜☆゜゜゜☆゜゜゜☆゜゜゜☆゜゜゜☆゜゜゜☆



朝起きてニュースを見たら
東京は雪が降っていました。

地元はまだ降っていなかったのに・・・
でも、電車に乗っているうちに段々雪が降っていて
今、会社の窓から雪が見える(汗)

雪が降っている方が寒くないみたいです。

あ~、オリジナル小説かなり止まってましたね。
あんまりとぎれとぎれで訳わからない。。。。(汗)
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親切じゃなくてスミマセン(汗)
てへっ!←お前が言っても全然可愛くないって



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この記事へのコメント

2008年01月24日 06:55
ぅわぁ、かおり姉さま登場だぁ!
さすが、気品を感じさせる会話だなぁ。
ホントに仲良しの姉弟ですね~
かおり姉さまは、
彩ちゃんがかわいくて仕方が無いのね。
彩ちゃんをからかって遊ぶ会話の運びが、
なんだか、私みたいで~、
嬉しくなっちゃいました。

彩ちゃん、ホントにかわいいです~~~
けなげですねぇ
2008年01月24日 15:15
かおり様☆こんにちは

はい、お待たせいたしました
やっと登場しましたよvv
でも、また会話が長すぎですね(汗)
えっ!?似てるんですか?
うわぁ~そこだけでも読んでいただけたら
うれしいなぁ~←希望(キラキラ)
彩はヘタレ受け決定です(笑)
観尽
2008年01月24日 23:53
るる様☆こんばんは

おぉ、登場しましたね!
な~んか小姑っぽい姉様!(笑)
かおり様っぽいデス(大笑)
彩ちゃんへの突っ込み方がそりゃもう
かおり姉様でした!
やっぱり彩ちゃんは可愛いですね☆
姉様の突っ込みにシドロモドロ、ぷぷっ
その気持ち分かるわあ~~~~(笑)
2008年01月25日 02:03
観尽様☆こんばんは

似てましたか?
そうかぁ、かおりさんってこんな感じで
良かったんですね(笑)
でも、彩みたいな男の人ならみんな
からかいたくなりませんか?
からかい甲斐がありますよvv
ねぇ~(笑)
2008年01月25日 11:20
なんだか、私ってば、
かなたさんにすごい言われよう~~
小姑っぽくて、私っぽいって、、、、
(大笑)って、、、うう

会話部分を、ですか?
はい、では、なんとか・・・
かおり×彩は難しいので、
期待せずに待っていてくださいませ
観尽
2008年01月25日 16:21
だって、だって!
これはるるさんが書かれた『かおり姉様』ですもん!いやぁ、感動したのよ!るるさんもちゃんとかおり様の事を理解しているんだなぁ、と思って!さすがるるさん、デス!(←強調!)
あぁ、でもこれはフィクションですよねぇ(笑)
そうそう、彩ちゃんだったら、からかい甲斐がありそうです!
誰でもからかいたくなりますね!
2008年01月25日 19:24
るる様、こんにちゎ☆

天下のかおりお姉様登場ですね。
しかも、なかなかのやり手のご様子。
更にはイメージ通りなのね、ムフフフフ。
そうか、そういう方だったのね…。

彩チャンは完全に遊ばれてますね。www
可愛い弟って感じが出てます。
まぁ、実際に彩チャンは可愛いんだけど♪
これだけ正直な反応だと
苛め甲斐があるんだよなぁ~☆
それだけ姉様を信頼してるのね。
2008年01月25日 21:00
かおり様☆
いえ、大丈夫ですよ。
これはきっと愛情表現の一つですから。
ありがとうございます。
早速アップさせていただきましたよ。
2008年01月25日 21:06
観尽様☆
あはははは・・・(笑)
そうそう、フィクションだから
問題ないですよ。
これは意地悪じゃなくて愛情ですものね。
彩はみんなで弄ってやってください。
そういうキャラだからOKですよ。
2008年01月25日 21:10
凛子様☆こんばんわ

イメージ通りかどうかの判断は
皆様にお任せします(汗)
あまりそれを言うと怒られそうです(汗)
ご想像にお任せします。
そうですね彩は弄られキャラだから
遊んじゃってください。
そのうち疾風に起こられそうですが(笑)
2008年01月25日 21:34
るるサマ☆こんばんは♪

かおりお姉さの登場ですね!!!
彩先生との優雅なティブレイク
ロールケーキはきっとフルーツと生クリームをふんだんに使った美味
>いいえ、ごめんなさい。本当は気づいていたわ。男の子よね
↑このフレーズから妙にかおり様のお声が聞こえてきました(#^.^#)
でもお二人は仲良しなんですね(^_-)-☆
2008年01月25日 21:54
ゆの様☆こんばんわ

ロールケーキはフルーツ入りの豪華な奴ですね(笑)紅茶がよく合います。
あ~食べたくなってきました。
やっぱり被りますよね~
早速かおりさんが読んでくれました。
良かったら聞いてみてくださいね。

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