「愛しい分だけ切ないから」第25話

「おっ、疾風!今日どこから来た?」

剣道部の練習が終わって、ロッカーで着替えていると
クラスメイトでもある岡本秀に疾風は話しかけられた。

「なんで?」
「今日電車に乗ってたら、疾風がいつもとは違う駅から乗ってきたからさぁ」

疾風は藤井のマンションから、ずっと藤井のことを考えながら学校に来ていた。
移動中の電車の中に秀がいたとしても全く気がつくはずもない。

「お前、何かうわのそらで全然気がつかなかったけど、なんかあった?」
「ああ、ちょっとね」
「なに?いい人できたとか」
「まぁな」
「へぇ~どんな娘?」
「ちょっと年上だけど、すげぇ可愛い。こうやって俺にしがみついてくんの」
とふざけて疾風が秀に抱きついてみせると
秀は笑いながらその頭をこづいた。

「お~お~、そんな物好きの顔が見てみたいよ。
俺なんか連敗記録中だっつーのに。くそっ!!」

「お前ってまだ彬生に告ってねーの?」

「いや、簡単に言うけどさぁ~今の関係壊したくねぇし。
このままでもいいかと思ってるんだよね」
「そういうもんか?」
「ああ、まあな」

「けど・・・」
疾風はちょっと真顔になってうつむき加減になると

「けどそれじゃぁ、彬生のこと抱けないぞ」

「えっ?!」

秀の制服のボタンをする手が止まった。
疾風は彬生を抱くと言ったのだ。

それは彬生のことがずっと好きでいたけれども
秀は今まで好きだから彬生を抱くなどということを考えたことはなかった。

それだけに疾風の何気ない一言に衝撃を受けた。
「普通考えるだろ好きだと相手にキスしたいとか、
腕の中に入れて抱きしめたいとか」
疾風は真顔だ

「お前の相手って男なの?」

勘の鋭い秀は振り返ると疾風の目を見つめる。
疾風はちょっとだけ目を泳がせたがすぐに笑い顔になる。

「はは、冗談・・・んなわけねぇーじゃん」

「本当に?」

「いや、別に俺はどっちでもこだわらねぇけどな」

「そうなの?」

「ああ、好きになれば性別なんか気にしないけど」

淡々と言ってのける疾風に秀は驚きを隠せない。

本当に好きな相手というのは性別さえも超えるほどなのだろうか?
もしもそうだとするなら、秀は自分が本当に彬生のことが好きなのか
わからなくなってしまう。
自分は彼を抱けるのだろうか?

「俺また帰りに寄るところがあるけど、お前も帰る?」

疾風にそう言われて咄嗟に秀は彬生の顔が見たくなっていた。

「俺は図書館に寄っていく」

「ああ」
その一言で疾風は納得したように目を伏せると
「じゃあ、彬生によろしく」

とロッカールームを後にした。


<つづく>




☆゚゚゚。。☆゚゚゚。。☆゚゚゚。。☆゚゚゚。。☆゚゚゚。。☆゚゚゚。。☆゚゚゚。。☆゚゚゚。。☆゚゚゚。。☆゚゚゚。。☆゚゚゚。。☆゚゚゚。。☆

すごい久しぶりに続きを書きました。
あんまり時間がたちすぎてわからなくなりつつあります。

あ~すみません(汗)

今回は秀と疾風が相手(恋人)について語る場面でした。
この時はまだ秀の心の中では
彬生への思いが確定していないわけで・・・

そちらのお話が知りたい方は
ホームページの「キンモクセイの魔法に誘われて
をご参照ください。



近頃あれですね

「あれ」って何?
「あれはあれだよ」
ってよく銀魂で銀さんとか言ってますけど(笑)

更新が遅くて
怠け気味です(汗)
記事もイマイチな内容ばかりで面白くなくて。。。。

読んでくださる方に
なんと失礼な奴なんでしょう(涙)
自分でも記事書きながらイマイチな内容に呆れております。

こんな管理人ではございますが
地道に頑張りますので
見捨てないでいただけるとうれしいです。



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この記事へのコメント

2008年02月28日 02:48
こちらでは一番にこんばんは、るるさん(`・ω・´)ゞ

そうでした、秀君は彬生君に片想い中なん
でしたっけ(´・ω・`)
るるさんって心理描写が上手なので秀君の彬生君への気持ちが切なく伝わってきます(「キンモクセイの~」を読んでいて思いました)
ところで、時間軸は「愛しい分だけ~」⇒「キンモクセイの匂いに~」で合ってますか・・・!?

そして彩先生と疾風君のラブラブっぷりが羨ましいです♪(*´v`人)
でもタイトルからすると、これから一筋縄ではいかないのでしょうね・・・

それぞれの小説の登場人物がどこかで繋がりを持っていると「あ、●●の誰々だ!」っていう楽しみが増えます♪
華莉夢
2008年02月28日 02:58
もう一度失礼します
一番言いたい事を書き忘れたもので・・・《汗

るるさんのBL本のレビュー、読んでいてとても参考になります
隠す場所(汗)がないので買えませんが、「一人暮らししたらコレを買おう!!」って思うものが見つかりました

だから見捨てる気なんて更々ありません(`・ω・´)
るるさんはるるさんの私生活も同人活動もありますし!
うちもゆったりと続きを楽しみにしながらるるさんのHPやブログを覗きます《怪
2008年02月28日 15:55
るる様、こんにちゎ(。>ω<)ノ

イヤァーン、今回は同い年の彼らの話なのに
疾風がメッチャ大人に見えるんですけど!?www
本当の好きを知った人間の強さなのか
自信なのか、それは分からないけど疾風は
本当に彩チャンが好きなんだって
会話で読み取れるから、るる様凄いです。
そこに秀の戸惑い隠す本当の気持ちが
綺麗に現れていて、切ない感じがジワジワと
伝わってきて素敵な小説でした!!!!!

HPや同人誌作成で忙しいんだから
暇つぶしだって愚痴だって何でもOKですよ。
るる様BLOGもるる様自身も素敵で
誰一人見捨てたりなんてしませんよ☆
2008年02月28日 16:31
華莉夢様☆こんにちは

ホームページまで見てくださって感謝です。
ちょっと見づらくなかったですか?
作り替えたいと思っても中々そうならなくて・・・
はい、そうです書いている順は逆なんですけど
このお話の方が時間軸では前になります。
でも快が登場したりしていて
ちょっと不自然ですね(汗)
タイトルはそうなんですが、ここまで書いてきてあまりエピソードがないことに今更気づくという恐ろしい事になってます。
お付き合いくださって嬉しいです。

またまた温かいお言葉に甘えてしまって
いいのかどうか・・・ありがとうございます。
こんなぬけぬけのブログなのにそこまで言っていただけると嬉しいです。
こちらこそよろしくお願いします。
2008年02月28日 16:40
凛子様☆こんにちは

いやぁ~ん、そんなに褒められると
天にも昇ってしまいそうですよ。
こんな駄文なのに最高の褒め言葉です
ありがとうございます。
確かに疾風は少し大人になったんですね。
年上を好きになるってきっとそういうことなのかもしれません。

忙しさにかまけて
気づいたら何も進んでいないことが
よくあります。
でも止まっていられないので
手探りで色々とやっていくうちに
雑多状態です(汗)
いつでも温かいコメントに勇気づけられております。有り難うございます。
2008年02月28日 21:51
るる様☆こんばんは♪

先日の会社員カプのSSも大人の雰囲気でとっても素敵でしたが、
高校生、少年のお話も良いです~(o^-^)b
多感なこの成長期、彼らは沢山の経験を宝物にそして成長していくんですね
続きを楽しみにしています(^_-)-☆
2008年02月29日 13:17
るる様☆こんにちは。
あら?本当にちょっとお久しぶりですね。
元気~?疾風。って感じで。
え?疾風のろけてるの?って、思ったら
今度は、恋愛指南ですね~。本当、大人目線~?う~~ん、高校生の心理なんぞはるか昔過ぎて、新鮮というか?るる様やゆの様ってすごいですよね~~。
>近頃あれですね
そう、あれですね。お話も熟成が必要なのでしょう。じっくり、ゆっくりたっぷり描いてください。お待ちしております~。
るる
2008年02月29日 14:39
ゆの様☆こんにちは

ありがとうございます。
そうですね、学生時代は2度と戻ってこないから沢山の思い出を作るために
彼らなりの悩みなんですよね。
続き頑張ります。
るる
2008年02月29日 14:43
poppy-23様☆こんにちは

確かに学生時代のことなど遠い昔・・・
でも仕事をしていると色々な年代の人との接点があり、そういうのが救いなんですよね。
若い男の子とかと話すと色々と妄想がふくらむ
かなり怪しい奴です(苦笑)
本当にのんびり過ぎてストーリーが自分でも
読み直さないと忘れるほどです(汗)
でも、そう言っていただけると嬉しいです。

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