「愛しい分だけ切ないから」第28話

「くそっ!!」

暗闇の部屋の中で疾風は目を覚ました。

気づくと両手両足は縛られて拘束されている。

藤井と約束をしたのに連絡すらとれないなんて・・・
くやしさに唇を噛みしめた。

「ここはまだ学校なのか?」

疾風にとっては翔太と学校の教室で会話していたのが
最後の記憶だった。

辺りを見回してみるが暗くてよく見えない
ただ、何となく雰囲気でそこが自分の知っている場所のような気がした。
転がっている床の感触もそのひとつだ。

「せんせーどうしてるのかな」

疾風は呟きながら

自分のことを心配してくれるんだろうか?

等と考えていると足音がこちらに近づいて来る。
足音は入り口付近で止まり
ガラガラと扉が開かれた。

「やあ、起きたみたいだね」

制服姿のまま北条翔太が入って来た。

「翔太・・・」

翔太は近くの机に腰をかけて床に転がっている
疾風を見下ろしていた。

「そんな風に縛って悪かったね」

「じゃあ、早くそれをほどけ!」

「それは無理だね。だってそんなことをしたら、君は僕よりも腕っ節が強そうだから
僕を突き飛ばしてここを出て行くだろ」

「ああ、こんな所に用はないからな」

「そしたらはっと藤井先生に会いに行くんだよね」

翔太は疾風の襟元を掴んで引き寄せる
「お前には関係ない」

疾風はプイッと横を向く

「まあ、僕には関係ないけど、今君を藤井先生とは会わせるわけにはいかないんだ」
「何を考えてやがる」

翔太は疾風を離して立ち上がると
入ってきた扉の方向へ歩き出した。

「おとなしくもう少し辛抱すれば、解放してあげるよ」

「待て!せめて携帯を!」

「無駄だよ。先生とは連絡は取らせないからね。じゃあね」

そのまま出て行った。

一体どうしてせんせーと会うことを邪魔するのかが
疾風にはどうしても理解できなかった。



一方、彩も学校にいた。
生徒会室に呼び出されて
生徒会室のソファーで翔太が来るのを待っていた。


<つづく>

にほんブログ村 小説ブログ BL小説へ

☆。。。☆。。。☆。。。☆。。。☆。。。☆。。。☆。。。☆。。。☆。。。☆。。。☆。。。☆


だいぶ間が空いてしまいました(汗)

前のお話を忘れてしまった方は こちら をご確認ください。

大変勝手ながら
ただいまスパコミ向けの原稿を作っております。

その関係でしばらく止まるかもしれませんので
とりあえず本日小説をアップいたしました。

本当は本の感想もアップしたかったんですが
そちらはまた落ち着いてからアップします。

ではでは


ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!

ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。

→ログインへ

なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた
面白い
ナイス
ガッツ(がんばれ!)
かわいい

気持玉数 : 0

この記事へのコメント

2008年04月04日 19:09
るる様☆こんばんは♪

(o^-^)b ワクワクの展開ですよ~!!!!
どうなっちゃうんだろう・・・みんな
原稿頑張ってくださいね~(≧w≦)b
2008年04月07日 10:12
ゆの様☆こんにちは

コメント遅くなりました(汗)
本当にごめんなさい。
今後の展開はちょっと一波乱ありますよ~
楽しみにしていてくださいね。
はい、原稿がんばります。

この記事へのトラックバック