オリジナルBL小説 『銀色の満月』2

※この小説はボーイズラブです。苦手な方はご遠慮ください。

【淡い思い】

「あの、ありがとうございました。助かりました。僕は風早薫といいます」

駅を出て街路樹の道を歩きながら学生が翔太にお辞儀をした。
翔太は右手で制した。

「いや、別にたいしたことはしていないけど、君は大丈夫?」

翔太は薫の股間に視線を向けた。

「えっ、あっ・・ああはい」
薫はそれに気づいて頬を染めながら
「別にあの人が初めてじゃなくて、その・・・」

「君はいつも男に触られているのか?!」

いつもの翔太は冷静で滅多に声を荒げたりしないが、
思わず大声になってしまって周りを歩く人や同じ学校の生徒達がこちらを見ている。
一層薫の顔が真っ赤になった。
「ちょっと君、いいかな」
慌てて木の陰に腕を引きいれて、翔太は人目をしのいだ。
「君は電車に乗って、いつも男に触られているのか?それで泣き寝入り?!」
翔太が尋ねると薫は頷く。
翔太は呆れてため息をついた。

しみじみ目の前の彼を見つめると確かに
小柄な身長、長くてしなやかな髪、細い手足、長いまつげ、大きな瞳、白くてキメの細かい肌・・・・
確かにその辺にいる女子よりも勝っているかも・・・

けど根本的に女じゃないしなぁ。と考えていると薫がそんな翔太の顔を見上げた。
「あのう・・・」
その声にハッとして翔太は眼鏡を中指で押し上げた。
「いいかい、君の護衛は僕がしよう。
都合が悪いときは誰か代理をつける。君は危険みたいだからね」
薫は不思議そうに翔太の顔をじっと見つめている。

翔太はその肩に両手を回した。
そのまま顔が近づいてくる。

「北条君?」

目の前で声をかけられて翔太は正気に戻った。
(俺、今一体彼に何しようとしてたんだよ?!)
両方の手で顔を隠すと慌てる。

「ご、ごめん、どうかしている。俺じゃなくて僕・・・」

しかし薫は笑った。
「いいんです。みんな同じことをしますから」
(えぇぇぇぇぇぇっ!何この子?!変なことに慣れてるよ~)
コホンと咳払いをしてから翔太は
「確かにうちは男子校だから皆飢えているが、そんなに君は狙われているの?」
「さあ?」
小首をかしげられてたまらなく抱きしめたい衝動をこらえながら
翔太は平静を装う。
「兎に角学校へ行こうか」
「はい」
眩しい微笑みを向けられて翔太は薫と歩き始めた。

<つづく>
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読了、お疲れ様でした。

一回苦労してブログアップしたのに
間違って削除してしまった(汗)

きっとくだらないので神様が書くなって言ったのね(苦笑
もう書く気が失せたので
近況報告はやめました。。。。orz・・・


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この記事へのコメント

2008年12月11日 06:11

るるさまおはようでやんす~。
うう~。おもしろい展開ですね~。
思わず、じっくり読み込んで、つっこんだり
笑ったり、怒ったりしてますよ~。
>「いいんです。みんな同じことをしますから」
>(えぇぇぇぇぇぇっ!何この子?!変なことに慣れてるよ~)
がはは~~。最高のボケと言うか、突っ込みと言うか?
薫ちゃんの、弱そうに見えながらしなやかなしたたかさが、すごく効いてますね~。
わたし、こう言うキャラ好きかも~
もっと、もっと期待してます~
みつき
2008年12月11日 23:30
こんばんは
先にイメージキャラを見てるせいか、意外な言葉
>いいんです。みんな同じ事をしますから
これかなりですよね~(笑)
これはボケなんですかpoppyさん?
コメディな展開なお話なんでしょうか・・・
ふふふ、これは楽しみだw
面白い展開を期待してます
るる
2008年12月12日 02:48
popppy-23様

こんばんは
ありがとうございます。
そうなんです、見た目と性格にギャップが大きい子って何か好きなんですよね。
薫はおっとり君です。
はっきり言って鈍いのか(笑)
載られるといろいろ気づかないうちにいろんなことされちゃう子?けどまわりは放っておけないんですよ。
好きですか?そうかぁ期待を裏切らないよう頑張りますvv
るる
2008年12月12日 02:51
みつき様

こんばんは
えっ、コメディのつもりはなかったんですが
面白い部分もたくさん盛り込めたらいいなぁと思っています。
poppy-23が言ったボケと突っ込みっぽいキャラになるのも考えられますね。ウンウンvv