オリジナルBL小説 『銀色の満月』3

※このお話はフィクションです。登場人物、団体などは全て架空です。

【ライバル】


「会長!会長!翔太!!」

「えっ?」

「え、じゃねぇよ!何をぼけっーと考え込んでるの?」
生徒会の副委員長である湊(みなと)に声をかけられて翔太はハッとした。

薫に会ったあの朝からずっと薫のことが頭から離れない。
同じ学校でありながら生徒数が多いこの聖清学園では、
あの日以来一度も彼には会っていなかった。
目の前に彼の笑顔がちらついて授業も委員会も上の空だ。

「翔太まさか恋煩いとか・・・」

「ふっ、まさか」
眼鏡を中指で押し上げながら答える姿はいかにもできるクールな生徒会長である。

「だよなぁ~俺と違ってお前はお堅いもんな」
湊は副会長でありながら、制服のシャツのボタンは2個もあけ、
ネクタイも緩めている。髪も全体的に長めで前髪は片方の目が隠れるくらい長かった。
見た目が派手なばかりでなく、性格は優しいので
近所の女子高生の間で人気があり色々と噂が絶えない。
当の本人は誰が好きなのかはっきりとは言わないが、どこかに本命がいるらしい。

画像


翔太が座っている会長席の後ろで両腕を翔太の首に回して頬を寄せた。
翔太はふとあの日、薫にキスしようとした自分の行為を思い出して赤くなった。

「あれ~会長どうしたの?いつもは全然相手してくれないのに、今日はOKなのかな?」
「バカ言ってないで、早く終わらせろ!」
翔太が冷静を装ってそう言うと、湊は笑った。

「面白いよ、会長可愛い。俺会長にキスしたい」
「よせ、バカ!!」
ふざけて戯れる湊を冷たく視線だけでかわすと翔太は自分の書類に目を落とした。

「んっ?」

偶然その書類に今朝見かけた少年の名前を見つけた。
「何?」
翔太の眉が微かに上がったのを見て湊はその書類を横取りした。
「おいっ!」

「おう、これ美術部の予算申請じゃね?これがどうしたんだ?」

ぺらぺらと書類を振る湊から書類を奪い返して翔太がもう一度書類を見てから
席を立った。

「ちょっと美術部に行ってくる」

「へぇ~随分ご執心で、ちょっと妬けるね」
ふざけた様子の湊に冷たい視線だけを返して生徒会室を後にした。

<つづく>

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読了、お疲れ様でした。
このお話書きながら何か楽しい。

どうしてかわかりませんが、薫がいい!!
うちの受君達はどうやら変です(笑)


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この記事へのコメント

2008年12月18日 10:38
るるさまこんにちは。
快調に進んでますね~。
るるさんが楽しく描いている感じが伝わって来ますよ。ところで、るるさんのフリーズペースって
いつもすごいですね~。
「綾川湊」君て、すみません。何方ですか?
こう言うバナーはどうやって見つけるんですか?
みつき
2008年12月18日 22:00
あれ?
コメントが入ってない???
何書いたか忘れましたが・・・
この話って回が進むたびにコメディ化してってませんか?
って事を書いてたんだと(笑)
麗しの姫薫ちゃんを発見してしまったんですね!
どうするっ!?
な感じしょうか・・・・
でも湊とはどうなん?
ってこっちも気になるんですが・・・
るる
2008年12月19日 14:43
poppy-23様
こんにちは
一応オリジナルは週一で進めたいと考えています。
久しぶりにオリジナルを書いていると何かすごく楽しいんです。伝わりましたか?
ウェブカレですね。この人しゅべりますよ(笑
自分でも良くわかっていませんがヅラコが連れてきました(笑
るる
2008年12月19日 14:47
みつき様
ええっ?!コメディ化ですか?
そんなつもりではなかったんですけど、言われてみればそんな話しになりつつありますね次第にそっち路線が濃くなりそうです(笑)
湊ですか?今回は脇役ですが、次回またカレを主役にしたいと思ってしまいました。
この輪廻どこまで続くのやら。。。(汗
ゆの
2008年12月20日 20:58
るる様☆こんばんは

どのお話を読むにもキャラの名前が凄く気になるゆのさん
湊君のお名前がカッコ良くて注目ですぅ
2008年12月22日 10:34
ゆの様
こんにちは
湊は何だったか忘れましたが
どこかでも見た気がしますがふっと頭に浮かびました。性格的に自分的にはツボな軽いキャラにしたいと
思っています。お楽しみに!!