オリジナルBL小説 『銀色の満月』7

【朝の通学】

「おはよう会長」

ポンッと背中を叩かれて翔太は振り向いた。
「あれ?どうした?」
そんな翔太の顔を湊が横から覗き込んだ。

湊の行動はいつものことだというのに
なぜか翔太の顔が赤く染まる。

「寝てないの?さては昨日例の美術部の子と何かあったの?」

湊に見透かされた様な気がして一瞬眉を動かすも
翔太はいつものように冷静にその手を払う。
「うるさい勉強だ」
何かあったことを湊に知られたくなくて
ポーカーフェイスを装った。

「それがさぁ、俺っていつだって会長のことずっと見てるから
隠してもわかるんだよね」
湊は翔太の前に回り込んだ。

駅から学校まで続く桜並木
聖清学園まで通う学生は必ずここを通らなければ学校へはたどり着けない。

そのため通学時間帯の朝は、大勢の学生で賑わっている。
「どけ」
翔太は不機嫌そうに湊の横を通り過ぎる。

湊は笑いながら翔太の肩を掴んで
強引に自分の方を向かせた。

その拍子に翔太の視線が別の方向に釘付けになった。

数人の学生達と会話しながらはにかむように笑う
華奢で髪の長い学生。

「薫?」

視線で追いかける翔太に湊が頷いた。
「やっぱり何かあったね」
湊の言葉にはっとして
歩き始めると、
少し前に薫の隣には昨日見かけた竜也という学生がいて
楽しそうに会話しながら歩いている。

(北条君だけにする・・・そんな言葉が何だって言うんだ
大体、会ってから間もないのにいきなり誘い込むようなことをする
風早薫という学生がよくわからない。あの竜也という学生ともやけに親しそうだし)

「あらら、本気みたいだね」
湊が翔太の視線の先を見てそう言った。
翔太はそんな湊の顔をチラッと睨みつけると無言で歩いていく。
校門が見えてきてもう到着すると思った瞬間に
いきなり薫が翔太を見てにっこりと微笑んだ。

(気づいていた?!)

翔太は少し驚いたが今気づいたような顔をして
「おはよう」
と薫にあいつさすると
続けて湊が前に出た。

「おはよう、俺は副会長の羽田湊。やっぱり近くで見ると君可愛いね」

「おはようございます」
薫はなぜか湊を軽く睨んだ。


<つづく>


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読了、ありがとうございます。
小説の更新が遅くなってしまいました。

この小説はある意味自分でも楽しいです。
これまでとは少し違ったキャラ設定をしています。
彼らが一人歩きするまでもう少しですね。

って意味不明でごめんなさい。

いずれオリジナル小説も分離させたいと思っています。
ここだとやはり前からの話がわかりにくいと思います。


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この記事へのコメント

ゆの
2009年02月03日 16:58
るる様☆こんにちは

TOPで獄&ヒバが相合傘してます~カワイイ

(〃▽〃) 朝の通学風景が目の前に現れました 湊VS薫、早くも火花が・・・
どうするの、翔太
るる
2009年02月03日 17:20
ゆの様
こんばんは
TOP絵はこの間描いた「シェルブールの雨傘」という映画の一場面です。
そのヒバ獄バージョン。
アイアイ傘そういえば描いたことがなかったなぁ~と思って描きました。ありがとうございます。

朝の場面が見えました?
嬉しいです。男子学生が大勢通う通学路は
楽しいですね。薫は意外な子でいて欲しいので
あえて湊とぶつけてみました。
コメントありがとうございました。